お客様のお悩み
こんにちは、株式会社アイオイです!
今回は、お客様からのお問い合わせをきっかけに行った「機械のマグネスケール不具合対応」の修理事例をご紹介します。
現場での原因特定から修理完了まで、スムーズかつスピーディに対応できたことで、お客様にも大変喜んでいただきました!
■お問い合わせ内容:「表示機が動かない!」
ある日、お客様より「機械についている表示機(マグネスケール)が動かない」とのご連絡をいただきました。
「マグネスケール」は、主に工作機械などに使われる位置検出用の測定機器の一種です。簡単に言えば、機械の「どこにいるか(位置)」を高精度で読み取るための装置です。
マグネスケールは精密な位置決めを行ううえで重要な機器ですので、これが作動しないとなると作業に大きな支障が出てしまいます。
出典:かるた館
■もっと詳しくいうと…
マグネスケール(Magnescale)は、磁気(マグネティック)を利用して距離や位置を測定するスケール(scale)で、以下のような構成になっています。
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- スケール本体(磁気テープや磁気ルーラー)
→ 機械の移動部分に沿って取り付けられる測定基準。磁気で位置情報を保持しています。
- スケール本体(磁気テープや磁気ルーラー)
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- 読み取りヘッド(センサーヘッド)
→ スケール上を動いて位置情報を読み取る装置。ここが「今どこか?」を感知します。
- 読み取りヘッド(センサーヘッド)
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- アンプや表示器
→ 読み取った位置データを数値に変換して、操作パネルなどに表示します。
- アンプや表示器
出典;マグネスケール
お客様は、同型の機械を2台(A・B)お持ちで、ご自身でも原因調査を行ってくださいました。
以下のような状況でした:
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- 機械A:マグネスケールの電源が入らない
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- 機械B:マグネスケールは正常に動作
ここでお客様は、マグネスケール本体を入れ替えて確認されました。
結果は…
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- 機械Aに機械Bのマグネスケールを取り付け → 電源が入らない
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- 機械Bに機械Aのマグネスケールを取り付け → 正常に動作
この検証から、マグネスケール本体に問題はなく、「機械A側の配線に原因があるのではないか」という結論に至りました。